アンギュロンが使える最軽量の6x9カメラが欲しい。
市販品では蛇腹式になる。
この蛇腹式が自分には曲者で、シャッター枠が少しヤワで何かブレる様な気がする。
実際に風には弱い。
蛇腹なしでガッチリとレンズとフィルム部が固定されたタイプでなければならない。
自作するしかない。
アンギュロンの付いたボードをペンタックスのヘリコイドに繋ぐパーツがミズタニから発売されている。
ボディはグラフレックスを使おう。
フィルムはホースマンのホルダーが使える。
全て部品の組み合わせで出来ることだ。
部品取り用のジャンクカメラは安く手に入る。
平行取りさえ出来れば自作といえどピントに心配は無用だ。
実際に作れた。
試写の結果は満足出来るものであったが、
何せ撮影手順が面倒過ぎた。
カメラを三脚に固定し、摺りガラスでピントをルーペで確認しながら合わす。
これを外してフィルムケースを取り付け一旦シャッターを閉じてからフィルムケースの裏蓋を引き抜いてからシャッターを切る。これで一枚撮影出来る。
フィルムケースの引き蓋を差し込んでからカメラから外す。
ピントグラスに取り換えてシャッターを開放にして初期の状態に戻る。
ピント合わせ後のシャッターを閉じる行為やフィルムケースの引き蓋を抜き差しする行為は慌てると忘れる事もある。
いくら軽量の6x9で風に強いといっても、撮影にかなりの慣れが必要。
せっかくの良いシーンでも面倒になると写さない。
セミ版なら軽量でもっと手軽に写せる。
ローライのF3.5付きなら軽量だし、フジ645ならもっと写せる。
自分の撮影スタイルはプロが狙いを定めた撮影に行くのとは違うことを思い知った。
休日写真愛好家なのだから。
軽量堅牢高画質であっても撮影手順が面倒過ぎた。
時代はデジカメへと移行してゆく。
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